オープンキャンパス2010 技術的メモ
2010年7月30日更新 とうこく


「4D2U」&「アロハ!すばる」の3D(偏光式)上映



用意するもの
プロジェクタ 2台 DLP方式のもの。液晶プロジェクタは不可。
Panasonic TH-D3500 ×2台
1チップDMD方式
明るさ 3500lm
解像度 1024x768
コントラスト比 1600:1
教務から拝借
(川内のマルチメディア棟)
PC 2台 Dell Studio Hybrid ×2台
T9300/IntelCore2Duo/2.5GHz/4GBメモリ/DVD付き。

スイッチングハブでつなぐ。
DVD上映用に外部スピーカーも用意。
キーボード・マウスは両PCに必要。KVMスイッチがあれば便利。
私物
ゲームコントローラ プレステコントローラでよい。1台。
4D2Uの操作には必須。プレステ/USB変換コネクタでPC0へ接続。
コントローラ私物
PS2/USB変換コネクタ 950円
周辺機器 スイッチングハブ1台。
タップ適宜(電源が最低5個ある)。
偏光板 はさみで切って、各プロジェクタの前に±45度傾けて置く。
熱でやられるのでプロジェクタから少し離して置く。
250x250mmで1260円。
偏光メガネ プラスチックフレーム(再利用可)、直線偏光、吸収軸ハの字型、標準色(黒)。 @399円x15個(6000円)
ここから「TA3D-LBC」を購入
→天文事務室に保管してあります
シルバースクリーン 片面化粧版(白色)のベニヤ板にアサヒペンのクリエイティブカラースプレー「90 シルバー・ツヤあり」を塗る。 ベニヤ板910x600mm @580円x4枚
カラースプレー @498円x4本
どちらもダイシンで購入
暗幕 窓に暗幕カーテン。画鋲で打てた。 私物
図のようにセットアップ。 PC   ・PCをスイッチングハブでつなぐ。オンラインである必要はない。   ・ファイアウォール等はオフにしておく。   ・親機をPC0、子機をPC1とする。上映中は親機で画面をコントロールするので、    ゲームコントローラはPC0に接続。 プロジェクタ   ・プロジェクタは排熱がすごいので注意。   ・プロジェクタは横に2台並べると台形補正してもなかなか画面が一致しないが、    縦に並べると案外あっさり重なる。まずはPCにつながずに、プロジェクタを    オンにした状態で、輪郭を合わせて粗調整、それから調整メニューを表示させて    字が重なるように微調整。   ・プロジェクタの前に偏光メガネと同じ向きに偏光板を貼る。排熱で溶けるので、    少し離れたところに固定できるほうがよい。    (今回はテープで直接貼って、溶けたら交換していた。ちなみに、溶けると面がゆがむため投影した絵がボケる。)  シルバースクリーン   ・片面が白い化粧版になっているベニヤ板にアサヒペンのクリエーティブカラースプレーの    90番「シルバー・ツヤあり」を塗る。きれいに映る。   ・これがないと3次元に見えない。普通の白壁に投影してみるとわかる。   ・ホワイトボードにガムテープで貼っただけ。これで十分だった。   ・検索すると、巷ではニトリの遮光ロールスクリーンのアイボリーがシルバースクリーンとして    使えると言われている。3999円。 そのほか   ・DVDも上映する時はPC1で再生すると何かと便利。ついでに外部スピーカを接続する。 ソフトウエア設定   ・4D2Uからmitakaをダウンロード。両方のPCに入れる。   ・それぞれのPCの mitaka.ini ファイルの設定を適宜書き換える。mitakaマニュアルに詳しく書いてある。    とりあえず以下の部分を書き換えればよい。他はデフォルトを用いる。    ここでは、PC0をコントローラ用にして、PC1と合わせて2台を同期させている。
PC0の設定 PC1の設定
[Network]
NetworkMode	= 1
Controler	= 1
Port		= 50004
[Configuration]
EyeOffset	= 3.2
EyeCLR		= R
[Window]
WinW		= 1024
WinH		= 768
    
[Network]
NetworkMode	= 1
Port		= 50004
[Configuration]
EyeOffset	= -3.2
EyeCLR		= L
[Window]
WinW		= 1024
WinH		= 768
  ・コントローラ用のPC0には servers.dat をテキストファイルで作成。自身を除いた他のPCについて、    PCの名前(ネットワーク上で認識されている名前)とTCP/IPポートを書く。今回の場合は以下の一行でよい。
PC1 50004
  ・ここまでできたら、両方のPCでmitakaを起動してみる。両方でmitakaがたちあがると、    PC0でのキーボードやマウスの操作に連動して他のPCのmitakaも動くはず。   ・mitakaのすごいところは写真や動画なども再生できること。事前に右目用・左目用の画像・動画が    用意されているものを使う。今回は「アロハ!すばる」の動画を再生したので、その例を書く。   ・./mitaka/media/の下に aloha-subaru.mvp をテキストファイルで作成し、一行に一個、動画等のファイルの    場所をフルパスで書く。 servers.dat に記したのと同じ順序で書き、最後にコントローラ用PCの    パスを書く。詳細はmitakaマニュアルを参照。ファイル形式は特に書いていなかったが、wmvは問題なく動いた。
C:\Users\myself\Desktop\aloha-subaru\Subaru_CL\b_left_aloha_subaru_japanese.wmv  #PC1に置いたアロハすばるの左目用画像の置き場所
C:\Users\myself\Desktop\aloha-subaru\Subaru_CR\b_right_aloha_subaru_japanese.wmv #PC0に置いたアロハすばるの右目用画像の置き場所
  ・./mitaka/mediaの下に movies.dat をテキストファイルで作成。これを作成すると、ルートメニューに    そのサブメニューが追加される。「mvpファイル名、mvpファイル名、メディアタイプ、サブメニュー用タイトル、    静止画の場合に表示されるタイトル」の5項目をスペースで区切って一行に書く。詳細はmitakaマニュアルを参照。
aloha-subaru.mvp aloha-subaru.mvp M aloha-subaru aloha-subaru
メモ   ・プロジェクタは同機種で、さらにランプの明るさも同じになるように両者設定する。    (同機種、同設定、同消耗時間でも明るさには個性がある。教務で最初に借りてきたものは    明るさがだいぶ異なったため別のものに交換してもらった。)   ・左右で吸収軸が90度交差していても、どちらかが180度逆だと見え方がおかしい。たぶん気づく。   ・ゲームコントローラでスムーズな操作をするには最低3か月くらいの修行が必要。   ・PCのスペックについて。メモリは4GBで三鷹のシアターで使用されているもの(1GB)よりハイスペックで十分だったはず。    が、ビデオカードがオンボードだったせいか、大規模構造や火星表面描写などでmitakaが必ずフリーズしたので ビデオカードは高スペックのほうが良い。(三鷹シアターではNVIDIA GeForce FX5900を使用)   ・気分が悪くなる場合もあるので、あまり長い時間上映しないように気をつける。 当日の様子   4D2Uの語り部経験豊かな笠井くんが調整中。      院生をギャラリーにしてテスト上映。      高校生もたくさん来ました。      メガネをしないと二重に見えます。    参考にしたページ 4D2U 山形天文台4D2U 福岡教育大・金光研究室 Lavi Style店長ブログ 3D Factory cerulean_blueさんブログ 安田さん個人ページ