FOCASレーザーカッターでのスリット加工テスト 2004年6月 とうこく加工実験
MOIRCSの厚み70umマスクを、FOCASのスリットカット用フレームに固定する(テープ&ねじ止め)。
2枚の板で挟むような感じ。FOCASのマスクは四角い。
レーザーカットマシンにはフレームをかちっと押し込むだけで固定される。
レーザー加工機の設定パラメータは「電流」と「加工速度」の二つ。FOCASのカーボンシート
加工時の設定は「19A + 20mm/min」。まずはFOCASと同じ設定からカットを始めた。レーザー
は指定されたスリットのふちに沿ってアルミを焼き切っていくが、わずかに削り残しがあると
切りとられたアルミ片はスリットに残ってしまい、柔らかいハケ等でなでても取れない。そこで
電流値と加工速度を変化させながら、切り取ったアルミ片が完全に落ちるまでカットできる
パラメータを探した。以下がその加工の様子。スリットのサイズは約4.7mm×0.3mm。
ざっと試したところでは、「19A + 10mm/min」の設定で4回切り(同じ工程を4回繰り返す) すると、失敗なくスリットが切れることがわかった。 ※写真で加工片がないものは、ピンセットでつついて取ったもので、スリットが自力で完全に 切れたのは、「19A + 10mm/min」の設定の時のみだった。 電流値が大きすぎると、速度をゆっくりにしてもほとんど切れなかった。 19Aより小さい電流値は今回は試していない。切口を顕微鏡でチェックすると、ふちのギザギザは およそ10-20um、裏面も(裏面のほうが?)きれいに加工できていた。 また、加工によってマスク面が歪んだ形跡はなかった。加工粉もほとんど見られなかった。次に、この設定で12個のスリットを連続で加工して、スリットの形状をチェックした。 0.2mm×1mmのスリットを12個切るのにちょうど1時間かかった。 (加工順は、スリット1→12の1回目、スリット1→12の2回目、、、と4回繰り返す。) 12個のスリットのうちいくつかをピックアップしたのが以下の写真。 スリット番号は加工した順。
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(左)スリット5 長辺が汚い。ギザギザは最大で70um。 (右)スリット8 縁がでこぼこしているように見える。
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(左)スリット9 ギザギザはあるが比較的きれいなほう。ギザギザは最大で40um。 (右)スリット12 ギザギザ〜70um。 この加工では、4回目の加工までに時間があいてしまい(2日にまたがって加工)、 一度原点リセットをしたりして、加工状況があまりよくなかったが、パラメータを もう少し詳細に調整することで、それなりにきれいなスリットがそれなりの時間で 加工できるのではないかと思う。
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比較検討
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【作業の感想】 EDMは操作方法もパラメータもまだ全然習得できていないのもあるが、
レーザ加工機は、マスクの設置を含めてほとんど操作がないことや
(加工機のボタンをいくつか押したらソフトをスタートさせるだけ)、
いちいち手を洗う必要がないこと、一度加工が始まると見張る必要が
全然ないことなどから、とても扱いやすいという印象があった。
また、加工条件のパラメータがEDMに比べると格段にシンプルである。