2006年5月試験観測 R500/R1300分光効率

2006年7月2日 とうこく

M87643 (J=8.507mag, H=8.402mag, K=8.334mag)

R1300 + J  2"-Slit @ch2
R1300 + H  2"-Slit @ch2
R1300 + Ks 2"-Slit @ch2
R1300 + K  2"-Slit @ch2     ch1での測定はない(時間切れ)

メモ
* MOIRCS装置全体の効率(MOIRCSのウィンドウに入ってきた光量のうち、
  検出器で受けた割合)。
* Jバンドは4次光の長波長側と3次光の短波長側で、Hバンドは長波長側で
  スペクトルが一部欠けている。
  これに対処するため、スリット位置を変えたロングスリットを新たに
  作ってあったが、入れる向きを間違えたため使えなかった。
* R1300グリズムの業者からの効率データシートはない。
* 次数が上がるほど(短い波長にいくほど)効率が悪くなるのは、
  鈴木修論でのR1000グリズムの理論的絶対効率予想と一致している。
  (2,3,4次光と次数が増えるに従って約85%ずつピーク効率が悪くなる。)
  このR1300グリズムでは約70%ずつピーク効率が悪くなっている。
* R500の効率は2005年12月の試験観測データ。
  R500の図は(大気吸収の影響がまだ見えるので)改善する予定。
  2006年5月は、R500グリズムについては0.8"スリットのテストのみ行った。
  →広帯域フィルタを使った迷光効果テスト(別レポート)
  →チャンネル間分光感度差のテスト(別レポート)
* 分解能(平均) R1300 with 0.8"スリット  J〜11A, H〜15A, Ks〜23A 



テキストデータ zJ500 | HK500 |    R1300 J(m=4) | J(m=3) | H | Ks | K