FOCAS/MDPでのマスクデザインについて とうこく 2005年5月16日 FOCASのマスク・デザイン・プログラム(MDP)はIDLを使って行っている。 これをそのままMOIRCSに適用する際の注意点。 、、、というかその部分を書き換えて使うべしという点。2005年1月に 気づいた点だけ列挙。 MDPの画面上での注意 ・デッドピクセルによるデッドラインはFOCASのものなのでMOIRCSの情報を入れる。 ・MOIRCSではさらに検出器の境目など使えない領域もあるのでその情報も入れる。 ・グリズム情報(グリズムを選択しておくと、天体を選んだ際に予想される スペクトル位置が表示される)もMOIRCS独自の情報を入れる。 sbrファイルを作る際のFOCAS独自の隠し計算 ・レーザーのビーム幅を考慮にいれて、「スリット幅 - 0.086 」という 計算をしている。これはFOCASのカーボンシートでの実験に基づいて 求められた値なので、MOIRCSのアルミシートでも同様の実験をして この幅を求めておく必要がある。 ・FOCAS焦点面にあるマスク微調整機構が検出器と0.7°ずれているため、 スリット位置もMDPの画面で見ているものに対して0.7°傾いている。 この計算はMOIRCSでは不要。 マニュアルに書いてないけど注意点 ・最後にsbrファイルを生成する際、 (1)WCS/set FOV center: 0.103800であることを確認。(焦点面スケール) (2)WCS/Show WCS info : (別ウィンドウ、idlde画面上)0.103800であることを確認 (3)Draw FOV : r=3.0000であることを確認。(焦点面視野) をチェックしないと変なファイルができるので注意。