2005年9月マスク冷却テスト2

とうこく

2005年9月27日更新

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このレポートの概要

2005年8月観測データと2005年8月観測データから求めた歪み補正・モザイク
を使って再度、星ピンホールの冷却テストを行い、

      冷却率=0.994095 (拡大率=1.00594)

を求めた。

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作成したマスクと解析方法
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M15 ピンホール
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1. 2005年8月に取得したM15画像を2005年8月の歪み補整データで補整しモザイク。
2. さちっていない星をまんべんなくピックアップ。
3. y軸反転、倍率変換 1.12716763 (0.1170/0.1038)してMDPでマスクデザイン。
    (パターン6)そのままの座標でピンホールマスクを製作。
    (パターン6-2)1.0075の拡大律をかけてピンホールマスクを製作。
4. マスクを冷やしてイメージ取得。
3. 2005年8月の歪み補整データで補整し、0.1170"/pixにピクセルスケール
    し、ピンホールの位置をimexamで検出。
4. マスクイメージのピンホール位置とM15画像の天体位置をgeomap(rxyscale)。


元画像
取得時期+補正
マスク画像
取得時期+補正
求まった値 補正した
熱収縮率
メモ
2004-12 @ヒロ
ピンホールグリッド
+
2004-9補正
1.005 2005-1観測にはこの値を使用。補正が正しくない。
2004-9星野(M42)
+
2004-9補正
2005-1
+
2005-1補正
1.00123
hole-star
1.006236 拡大率1.005を使ったマスク。
1.005x1.00123=1.006236
2005-1星野(M3)
+
2004-1補正
2005-8
2004-6補正
1.002898
hole_star
1月画像を元に星ピンホールマスク(拡大率=1.0062)を製作。マスク画像は8月観測前(焦点移動前)に取得。6月用補正で正しい。
予冷最終段階中。ロボハンド115K。
- ピングリッド
2005-8観測前取得
+
2005-6補正
1.002144 - 2005-8観測用に熱収縮率を求めるのに使ったが、この画像を撮った後に焦点合わせのために装置焦点面が動いた。補正は正しい。
MOIRCSプレイメージ
2005-6観測+2005-6用補正
星野(PG1657)
+
2005-6用補正
2005-8観測時マスク画像
+
2005-6用補正
1.0060915 1.003883x1.0022=1.0060915
FOCASプレイメージ
8月試験取得
星野(Q1623)
2005-8取得導入用ホール
+
2005-6用補正
1.0058595 ホールに対する星のmagnify=1.0036515と求まった。つまり拡大率(1.0022)が足りてない。
1.0036515x1.0022=1.0058595
Scamプレイメージ
8月試験取得
星野(SSA22)
2005-8取得導入用ホール
+
2005-6用補正
1.0060986 ホールに対する星のmagnify=1.003890と求まった。つまり拡大率(1.0022)が足りてない。
1.003890x1.002=1.0060986
2005-8観測 星野(M15)
+
2005-6用補正
2005-9実験run-1取得
M15 ピンホール
+
2005-6用補正
1.007466
2005-8観測 星野(PG1657)
+
2005-6用補正
2005-9実験run-1取得
PG1657 ピンホール
+
2005-6用補正
1.006801
- 2005-9実験run-2取得
ピングリッド1
+
2005-8用補正
1.0025298 geomapで求めた。作ったピンホールに対して検出されたピンホールのmagnify=0.9974766
- 2005-9実験run-2取得
ピングリッド1
+
2005-8用補正
1.002586 数点を測定して平均
2005-8観測画像+2005-8用補正
星野(M15_pin6)
2005-9実験run-2取得
2005-8用補正
1.0058948 星の位置にピンホールをあけた。
星に対するピンホールのmagnify=0.9941397と求まった。純粋にピンホールが収縮した量。
2005-8観測画像+2005-8用補正
星野(M15_pin6)
2005-9実験run-2取得
星野(M15_pin6_1.0075)
拡大率1.0075のピンホール
1.0058223 星の位置に拡大率1.0075をかけたピンホール。
星に対するピンホールのmagnify=1.001668と求まった。つまり拡大率は大き過ぎた。
1.0075/1.001668=1.0058223
星野平均 1.005942783
---------- 残差分布 ---------- geometry rxyscale function polynomial xshift 57.39217 yshift 17.55887 xmag 0.9942533 ymag 0.9940261 xrotation 358.9908 yrotation 358.9908 xrms 0.3051668 yrms 0.2830482 geometry rxyscale function polynomial xshift 48.45166 yshift 1.801521 xmag 1.001757 ymag 1.001579 xrotation 359.2241 yrotation 359.2241 xrms 0.3203115 yrms 0.2646326 geometry rxyscale function polynomial xshift 5.440199 yshift 44.81871 xmag 0.9975123 ymag 0.9974409 xrotation 359.9468 yrotation 359.9468 xrms 0.3132817 yrms 0.306424 ---------------- 長時間放置実験 ---------------- ------------------ マスク温度 ------------------ ------------------ 考察・メモ ------------------ ・ピンホールで測定したものと、画像の星を元に測定したものとで結果が大きく異なる。 ・二つの差は、FOCASのMDPを介しているか否かである。