レーザによる工作精度について(1)
とうこく
2005年5月12日更新
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このレポートの概要
・同じ直径として設計したピンホールが場所によってサイズに差がある。
原因はよくわからない。
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図は、山頂ドームでフラット光源を使ったピンホールグリッドイメージ
(mos6.fits)でのピンホールのサイズを強調したもの。
図の上側がチャンネル1、下側がチャンネル2。
(Y方向で0-1900pixが2チャンネル、1900-3800pixが1チャンネル。)
「mos6」のピンホールは全て直径 0.0850mm で、sextractorで検出されたFWHMの平均は3.31pix。
「m42_pinhole」のピンホールの設計値は直径 0.1085mm で検出されたFWHMの平均は3.95pix。
Y方向で明らかに傾向が見える。考えられる原因は、
・レーザの工作精度が場所によって異なる
・光学系の湾曲がみえている
・マスク面が傾いている
・検出器面が傾いている
・マスクに温度ムラがある
・ドームフラットの明るさにムラがある
など。
検出器に傾きがあるので、ただ大きさを比べるだけではだめである。
同じマスクを検出器に対して向きを変えて撮り、同様に比べてみる
実験が必要(次回の実験課題)。
あと、このピンホールサイズだとレーザビーム径の限界に近いらしいので
もう少し大きくてサイズの異なるピンホールをたくさん作って比べてみると
よいと思われる。