カルッセル制御用スイッチの取りつけ

2004年11月22日  とうこく


カルッセルの位置制御のためのスイッチ取りつけについて、
とりあえずモノが揃って、とりあえず動かすところまでやった。
細かい修正などはまだでてくると思われる。



スイッチは、オムロンの SS-01GL2D。
ヒンジ(蝶番形)・ローラレバー(先端がローラーになっている)という形。
スイッチは通常、逆向き動作はできないようになっているが、万が一通過してしまった
場合、カルッセルでは逆向きに戻るしかないため、丸めたステンレス板で押すような
仕組みにしてみた。

ステンレスは、手元にいろんな厚みの薄板が大量にあったので使った。
もっとよい材質があればそれにする。熱伝導が悪くて、バネ性質がよくて、
冷えても粉々にならず、擦っても粉がでないような材質がよい。
このステンレス薄板は手で強く押えるとパキンと折れてしまう。折れて
2枚の板になってもいちおうスイッチは押せる。スイッチの動作は
もっと弱い力なので問題ないと思うが...。

スイッチと薄板は多少冷えても使えるが、基本的には常温側におく。


  
正面から通過。
スイッチ取りつけジグやステンレス薄板の取りつけジグは、高さや向きが微調整
できるので、組み上げた後に薄板がローラーの真ん中を通るようにしてやる。



逆方向からも問題なく通過。



ステンレス薄板は、ゼネバピンと干渉しないように、そのすぐ内側を通る。

薄板の固定には既存のネジ穴を使った。断熱のために、G10ワッシャを入れる予定。
この状態だと、このスロットの前後にはマスクは入れられない(別途、ネジ穴を
あければ可能)。


  
冷凍機ヘッドを挟んで二つの両端スイッチ。

デュワーの底が浅いところでは、ステンレス薄板はデュワー底を軽く擦りながら通過する。
(スイッチをもう少し高いところに置けば避けることもできる。)


  
デュワー内を組み上げた様子(左)と、カルッセルを組み上げた様子(右、実際には上下逆)。



カルッセルをデュワーに入れた様子。外からはスイッチの様子を見ることはできない。

モータが左右に回転してそれぞれ端のスイッチを踏んで止まることは確認した。
スイッチを通り越して進んだ場合、熱パスの長さ限界のところでカルッセルは動かなくなる。

あと、熱パスの銅ストラップが移動する際、スイッチ全体を結構強く押すことがあるので、
スイッチ取りつけネジも隠すようなG10カバーを作って断熱する予定。