カルッセル熱パス改善箇所

2004年11月20日 とうこく


マスクは山頂で133Kまで冷えた。
少しでもロスを減らすため、簡単にできる改良だけやってみた。



軸の両端に厚さ5mmくらいの円盤がありこれがマスクの縁の2箇所と線接触してマスクを冷やす。
つまり、ステンレスの軸(磁石がついているところ)が冷える必要はなさそうなので、これまで
は熱的につながっていたのを断熱した。



といってもあまりスペースがないので、ちょうど在庫のあった2mm弱の
G10シートをはさんんでみた。その分ステンレス軸を削った。



組み上げたところ。気休めにしかならない薄さではあるが...。



ステンレス軸と銅軸はこんな感じになっていて、銅のふたとはめあいできつく
接触していたが、ステンレス軸の内側をけずって接触しないようにした。



銅のふたをつけたときのこのネジ穴、前回は片側全てネジをつけて
いなかったような記憶がある(解体していて気づいたので、はっきり
覚えていない)。とりあえずこのネジを閉めないと、マスクとの接触
のうち片側が冷えていないことになるので、忘れないように。


カルッセル到達温度の歴史
日時 5時間到達温度 最低到達温度(時間)
2004年11月 熱パス軸部を根本的に改善 マスク中央 166 K マスク中央 103 K(23時間)
2004年 9月 @山頂 マスク中央 178 K マスク中央 133 K(25日間)
2004年 8月 マスク中央 194 K マスク中央 143 K(20日間)
2004年 2月 銀ろう止め銅ストラップ マスクフレーム 167 K マスクフレーム 112 K(26時間)
2004年 2月 ねじ止め銅ストラップ マスクフレーム 171 K マスクフレーム 107 K(26時間)
2004年 1月 グラファイトストラップ、MLI装着 マスクフレーム 175 K マスクフレーム 132 K(29時間)
2004年 1月 グラファイトストラップ33%増量 マスクフレーム 176 K マスクフレーム 135 K(23時間)
2003年11月 CTI初駆動、グラファイトストラップ マスクフレーム 187 K マスクフレーム 152 K(12時間)