ターレットのインストール     2.光学ベンチへの組み込み


2003年5月1-5日

鈴木、小俣、東谷、西村 (レポート:東谷)



次は光学ベンチへの組み込みです。 今回は、サイドウォールの上端部にはミラーマウント用(リンケージ取りつけ用)のネジ穴、 バルクヘッドには液体窒素予冷用のネジ穴をあけました。 ベンチをクレーンで吊すためのジグもだいぶ改良されました。クレーンで吊ったロープが 固く張っているときでもベンチが回転できるようになりました。 ターレットを光学定磐の上に立て、上から光学ベンチを下ろします。 しかしターレットの軸をとめるアダプタが軸穴に入りません。 アダプタは非常にタイトなはめ合わせになっていますが、上下のバルクヘッドにある軸用の穴が 必ずしもターレットの軸と平行に一致していないのかもしれません。 はめ合わせ部をわずかに削って、アダプタが入るようにしました。 ターレット軸の組み上げ精度は、コールドストップのアラインにも影響するので、このへんは 慎重にすすめます。アダプタには取り外し用のネジも切ってあります。 やっと片方のターレットを組み込むことができました。 この後、アラインメント・テレスコープでベンチの平行をチェックします。 その際はバルクヘッドとターレット軸のところにシムを挟んで調整することになります。 支持構造部とアライン調整部が共通、というつくりになっているので調整が大変です。 軸の上側(左)と下側(右)の拡大写真。 ここで重量を量ったら約181kgでした。ターレット(58kg)とジグ(2つで17kg)を除くと、 ベンチ+サイドウォール+バルクヘッド=約106kg ということになります。