TMT赤外線広視野撮像装置 技術検討ワーキンググループへのおさそい
2007年11月25日


みなさま

こんにちは。ハワイ観測所の東谷です。

TMT赤外線広視野撮像装置についての技術検討ワーキンググループをたちあげようと思い、
装置開発に興味がありそうなみなさまにこれまで声をかけてきました。
第1回意見交換会のお知らせです。

個人的には、遠方銀河探査を目的とした赤外線の広視野撮像(+多天体分光+将来的に
何かしらのAO)、という装置を提案したいと思っています。

参考:
2007年9月の装置検討会発表資料


このワーキンググループの目標は、この装置について今年度中に
1)仕様と実現可能性を検討した上で
2)今年度中に10ページ程度の提案書を作ること
です。

現在、TMTは天文台で承認された計画ではありませんが、少しでも機会があるのであれば
早い段階で30m望遠鏡を自分のサイエンスに使いたい、そのために必要な装置を作りたい、
そのために勉強したい、というのがモチベーションです。

同様の装置の提案は過去に何回かあります。
参考:
2010年代の光赤外天文学・近赤外広視野カメラ/多天体分光器(岩室、2005年)
次世代天文学シンポ・大型望遠鏡のための観測装置(友野、2004年)


装置開発に興味のある方、遠方銀河探査に興味のある方、
近傍遠方に関わらず赤外広視野サイエンスに興味がある方、
装置を作りたい方の参加をぜひお待ちしています。

TMTのファーストライトは2017年(予定)ですので、
時間的には約10年後の完成を目指す装置になります。
今現在のプロジェクトにお忙しい方も、ぜひご参加ください。

第1回目の意見交換会の候補日を以下にあげておきます。
参加希望の方で希望日のある方はお知らせください。
テレビ会議、電話、スカイプ等で接続します。

今週か来週ですので日が迫っていますが、日時が決まったらまた連絡します。
連絡なしで飛び入りも大歓迎です。

近隣で興味を持ちそうな方がいればぜひ声をかけてください。

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第1回意見交換会 候補日

議論そのものは2時間くらいを予定しています。

(日本時間 11月28日(水) 11:00-14:00のあいだ (ハワイ時間27(火) 16:00-)
日本時間 11月29日(木) 9:00-10:30のあいだ (ハワイ時間28(水) 14:00-
日本時間 11月30日(金) 10:30-13:00のあいだ (ハワイ時間29(木) 15:30- 
日本時間 12月 1日(土) 10:00-12:00のあいだ (ハワイ時間30(金) 15:00-
日本時間 12月 3日(月) 9:00-15:00のあいだ (ハワイ時間2(日) 14:00-
日本時間 12月 5日(水) 9:00-15:00のあいだ (ハワイ時間4(火) 14:00-



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議論したい内容
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第一回意見交換会
現状の理解と、この装置についての理解と、検討項目を洗い出すのを目標に
まずはざっと意見交換したいと思います。

1)装置の構想について、主要な仕様について
      - 視野(サイエンス、競争力)
      - サンプリングレート(どのAO?、AOなしの場合、、、)
      - 検出器(種類、数、将来の開発状況)

2)装置全体について
      - サイズ(製作可能なレンズ、鏡、ハンドリング性、値段、、、)
      - オプション(イメージローテータ、ガイダー(長波長CCD?)、3D?、IFU?、OHS?)
      - 多天体分光機能をつけるかどうか、その場合の分光手段、オプション

3)AO機能について
      - AO部分は装置開発とは別もので、AOに関する部分はAOチームに相談中です。

4)検討項目の洗いだし
    ・役割分担決め
    ・次回の意見交換会の日程調整
    ・そのほか
    ・サイエンスケース、サイエンスメンバー