グリズムホルダ製作メモ

・R500のホルダ図面(鈴木)
 base | cover | spacer | spring | osae | all-in-one

・鈴木コメント
    グリズムの反省点、注意点は、   ・スペースが無かったので、小さく作らざるを得なかった。なので    光線が結構ぎりぎりを通っている。でも実はもっと大きくできたかも。   ・それ以外にあんま思い当たらないけど、実際使ってみてなんかあった?効率が低いとか。 グリズムホルダーの反省点、注意点は、   ・スペースが無かったので、グリズムを横からバネで抑えることができなかった(でも、    もしかしたらできるかも)。なので、グリズムが動く可能性がある。   ・ホルダーの壁(gholder_cover...というやつ)が薄すぎて、バネを止めるねじが    グリズムに当たってしまった。説明しづらいのだけど、要は壁をもっと厚くすればいい。   ・斜めの加工がたくさんあるので、製作が難しくなってる。楔型のスペーサを使えば    もっと簡単な作りになるかも。 ・マウント面を傾けたのはゴーストを抑えるためなので、グリズムの性能とは関係ないです。
・ * 光線はグリズムに対しては6.2度傾いて入射するけど、光軸に対しては傾かない。 * 光軸はターレット部分を垂直に通過する。 * グリズムは光軸に対して6.2度傾いている。 * グリズムを出た光線の内、ある波長(直進波長)は直進する。 * CAφ55mmの中心はターレトホルダの穴の中心。 ・グリズム形状は四角がよい。溝の直角方向に分散するので、ターレットの中で方向が決まる必要がある。  ホルダも四角にせざるを得ない。サイズは最大で70mmx70mm。 ・現在のZJ500グリズムなどはターレットの中で意図した向きには(おそらく)なっていない。スリットと溝と検出器が  平行になってほしいが、MOIRCSはその3つが調整できるように設計されていない。(スリットを検出器ピクセルの  向きにあわせて斜めに切ることは可能。現在はターレットをわずかに回転させることで、グリズムの向きと検出器  の向きを多少合わせる努力はしている。) ・分光の精度を上げるには、グリズムホルダに回転角度を調整できる機構をつける。  外部から駆動可能にすることは不可能。調整するとしてもデュワーオープンの際に動かす程度。 ・光線の端と溝ののりしろ。R500の鈴木ホルダでは1.6mm。 ・ターレットの動かない板からネジが飛び出ているため、回転するグリズムターレットのホルダの位置で  グリズム分の傾斜をつけないとネジと干渉するので大注意!! ・グリズムホルダは下向きなので板バネで押さえる向きを逆にできたらよいのだが。。。 ・ターレットへとめるネジ穴は皿頭ボルトにする(位置決めのため)。ボルト穴の上下は完全にクリアにする(インストールのため)。 ・f_cam=196.3mm ・忘れがちだが、光線はマウントの固定面側から入射。(グリズムは逆さ向き) VPHホルダの市川コメント   ・Z-VPHG+マウントで1kgくらい。   ・Z-VPHGは冷却試験の後、プリズムの面とりした角の垂直の一部が欠けた。   ・黒塗りはトビカブラックを2度塗りくらい。下地はなしで直接噴射して塗る。工場のサンドブラストは使いづらく苦労した。