天体導入テストメモ
2005年10月18日
とうこく
全ログ
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1.導入手順と所要時間(SXDSのような暗い銀河領域)
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1)SetupField 5分 *
2)撮像(ずらして2枚) sky_1.fits,sky_2.fits 各2分 for 80sec + Teloffset 0.4分 4.4分
3)SetupMOSモードで望遠鏡を天頂に向ける (3分)*
同時にマスクを入れる 5.4分
同時に画像を歪み補正&モザイク cl> make_mosaic.cl x2 (3.4分)
画像引き算 cl> imarith sky_1.fits - sky_2.fits sky_12.fits (0.1分)
星の検出 % mes_star.c sky_12.fits area.mdp star.dat (0.7分)
4)再び天体へ望遠鏡を向ける(SetupFieldの視野からTeloffsetした位置に戻る) 3分 *
5)撮像 mask_1.fits (80sec) 2分
6)画像を歪み補正&モザイク cl> make_mosaic.cl 1.7分
同時にTelOffset分を戻す (0.4分)
7)ホール位置検出 % mes_hole.c mask_1.fits area.mdp hole.dat 0.7分
8)データ並べ % paste hole_1.dat star_1.dat hole-star_1.dat 0.1分
9)geomap cl> geomap hole-star_1.dat hole-star_1.dbs 0.1分
10)ズレを計算 % gawk -f results.awk hole-star_1.dbs 0.1分
11)望遠鏡を振る PAOffset 0.5分
12)望遠鏡を振る TelOffset 0.5分
13)撮像 mask_2.fits (80sec) 2分
14)歪み補正&モザイク cl> make_mosaic.cl 1.7分
15)画像引き算 cl> imarith mask_2.fits - mask_1.fits 0.1分
16)ホール内で星を検出 % mes_holestar.c hole-star_2.dat 0.7分
17)geomap cl> geomap hole-star_2.dat hole-star_2.dbs 0.1分
18)ズレを計算 % gawk -f results.awk hole-star_2.dbs 0.1分
19)望遠鏡を振る PAOffset 0.5分
20)望遠鏡を振る TelOffset 0.5分
21)撮像 mask_3.fits (80sec) 2分
22)歪み補正&モザイク cl> make_mosaic.cl 1.7分
23)画像引き算 cl> imarith mask_3.fits - mask_1.fits 0.1分
24)ホール内で星を検出 % mes_holestar.c hole-star_3.dat 0.7分
25)geomap cl> geomap hole-star_3.dat hole-star_3.dbs 0.1分
26)ズレを計算 % gawk -f results.awk hole-star_3.dbs 0.1分
27)残差チェック % res_viewer geomap_result.dat 0.1分
28)残差が小さければ分光開始、大きければ(19)-(26)を繰り返し (5分xα)
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34.0分
*は領域による。
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手順を絵でみる
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2.ロスタイムしたところ
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・geomapの結果から望遠鏡シフト量を求めるところでエクセルファイルを使っていたが、
xy入力間違い、回転角θの入力間違い、符合間違いが重なって、天体が右往左往して
しまった。(これらのミスにほとんどの時間を費やした。)
→このエラーに気づいた後は特に問題なし。
2日目にはawkで計算させるようにしたので、この工程は2-3分短縮した。
オフセットの指示を直接SOSSに送れるようにしたほうがよい。
・ホールのそばにスリットや象限境目等があるときにうまく検出できない。
後半の詳細入れはホール位置検出データに基づいて行うので、最初のホール検出が
うまくいかないとダメで、何度か検出しなおしたり検出精度の悪いホールデータを
手動で消したりした。
→検出しきい値等をソフト側で修正して2日目(SXDS)は検出精度はかなり改善された。
どうしても使えないホールデータを消すシーケンスを自動化したほうがよい。
・暗い天体をホール内で検出する際、(13)のときに、差引画像に写るホールの縁に
ひっぱられて天体がうまく検出できなかった。
→検出しきい値、検出領域等をソフト側を修正して2日目(SXDS)はほぼ問題なく検出できた。
・天体やマスクがバッドピクセル等に重なったときなど、どうにも使えない場合に
hole-star.datフィルから手動でデータを消去する必要があった。
→ソフト的に自動化改善(検出できないものをhole.datリストから除く)
or
バッドピクセルマスクで対処(導入天体が少ない時は捨てられない場合もある)
・一番時間がかかっているのは歪み補正&モザイクのところかもしれない。
→マスクファイルを都度生成するのをやめるなど今度の改善可能。
・今はひとつひとつのコマンドをカット&ペーストしてるのでその分の時間がかかっている。
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そのほか
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・マスクの繰り返し位置精度は、ロボハンドを最低7回開閉すると1pix以下の精度に
なるため、ドームフラット取得時に7回開閉し、観測時にはいったんターゲット星野
を撮ったあと、望遠鏡を一度天頂に向けてマスクを入れて7回開閉してから望遠鏡を
ターゲットに戻すという作業をした。
2日目に吉川くんによってSOSS側に追加されたSetupMOSモードはうまく機能して、
粗入れはうまくできた。
SetupMOSシーケンス
1. 現在のRA/DECの保存
2. AG停止(読み出し、重心検出は止めない)
3. 望遠鏡を天頂に向ける
4. 確認窓("Please Insert the Slit Mask.")
5. 望遠鏡を元のRA/DECに戻す
6. AG再開
・一番最初にずらして撮る2枚の露出のあと、(1)のTelOffset分を戻さずにSetupMOSにして、
マスクを入れて戻ってきたときにホール内にスカイのみが入るようにしてmask_1.fitsを撮る
と良いだろう(その後の差引用画像として使うため)。
実際に1日目のSXDSのとき、詳細入れの段階で直前の画像を差し引いたら星が近すぎて消えて
しまったことがあった。
・回転成分は1回目の粗入れでほぼ収束した。
・ロングスリットに関しては、目的天体を検出してスリット位置までTelOffsetする
ようなコマンドを用意してほしい。