冷却実験用デュワー初駆動
2009年6月5日@三鷹ATC

前回のつづき。

まずは組み上げから。

全体をアルコールで拭き、CaF2窓を入れる。窓のふたはスライディングで開く。測定の時だけ開けるのに便利かと。

 

冷却マウント。銅で作る必要もなかったが。必要以上によくできてしまった。
ヒータ2個、温度センサ1個をつけるところがある。温度センサは裏面にも付けられそう。

 

失敗作のVPHをダミーに入れる。これは70mm角。

 

なぞのコネクタ。仕方ないのでこのまま使う。内側の配線は古いものを切って新しくつける。
ダイレクトなハンダ付け配線は素子交換時などに使いにくいのでなんとか改善したい。

 

ラジエーションシールドもついた。ステンレス薄板。

 

それから、初めての真空・冷却試験を行った。真空配管。



液体窒素はステンレスロウトで注入。実験全体像。

 

真空はポンプについたゲージの値を測定(デュワーの中はもう少し悪いと思われる)。
温度は冷却マウントの素子固定用ネジ部分を測定。
真空引き開始から10分以下で10E-5Torr台へ。
温度制御なしの液体窒素冷却では1時間ほどで80K程度になった。
下のグラフで時間は冷却開始を0分としている。



・今回はステンレスデュワー2リットル1回分で済んだ。
・Lakeshoreを借りたが、コネクタがなかったため温度測定とヒータ使用(温度制御と昇温)ができなかった。
 次回までに用意したい。温度は直接抵抗値を記録し、センサのデータシートのフィット式で温度に変換。
・今日はヒータが使えなかったので、昇温の際は窒素タンクの中にヒートガンを当てていた。
・ウィンドウカバーはほとんど閉めていたが、特に結露などはなし。
・デュワーは問題なく使えそう。
・ダミーに入れたVPHは時間がなかったのでまだ見ていない。次回。