1/4クライオスタット予冷開始
本日から1/4クライオスタットの予冷開始。
まずは液化室に液体窒素を貰いに行く。基本的には容器を持参しなければいけないが、数日だけの使用の場合で液化室の自加圧容器が空いていれば貸してもらえる。数日前に液化室へ一言メールしておくのがよい。100L容器に満タンに入れる。現在、液体窒素の単価は40円/リットルなので、100Lで4000円、今回は200L使ったので8000円。
容器は転倒防止構造にはなっていないので、なるべく二人組で運搬したほうが安全です。特に傾斜や段差は必ず二人で作業したほうがよいです。
実験室でセットアップ。
予冷開始。温度にもよるが、容器内圧が0.01MPa以下くらいになるようにする。内部が冷えてくると液体のまま出口から出て来るようになる。ある程度の周期で突発的に液体が吹き出てくるので注意。
冷凍機の配管用意。コールドヘッドは082Bなので、冷凍機ユニットなどと同じ圧縮機、チラー、フレキホースを使用。コールドヘッドとバルブユニットをつなぐ細いほうのヘリウム管のOリングが1個ついていなかったので、予備に買っておいたものを使用した。
1/4クライオスタット リークテスト
低温懸架用材質の磁性測定(2)
KAGRA側参加者:東谷
東大低温センターにて磁性測定の2回目。本日は「NSSC130S」と「ニッケルめっき箔」の2種類を測定。
↓ 新日鐵住金からサンプルとしていただいたNSSC130Sをワイヤーカットでカットした。
↓ 旭プレシジョンにソルブラックの下地と同じように作成してもらったニッケルめっき箔。厚みは20um。実際のめっきは厚さ5umだが製作が難しかったとのこと。試料ははさみでカットして作成。
MPMSの部屋に電子秤があったので、拝借してサンプルの重さを測ってみた。
また、キャリブレーションとしてパラジウムの磁性データを、低温センターの戸田さんが先週取得しておいてくださった。磁化率が精密に分かっている較正用試料を測定して(実際には較正用試料測定後に、ストローだけ測定(バックグラウンド)して引いたうえで既知の磁化率で割る)、99.7%の精度で一致しているということで、その程度の精度でよければ取得したデータにキャリブレーション値を加味する必要はないとのこと。
1/4クライオスタット排気開始
101実験室の分電盤工事を西山電気に依頼。SRP-082Bを2台動かせるようにするため、圧縮機+チラーの1セットでブレーカー2か所の新規配線。ブレーカーを1個、30A→50Aに交換。東芝から戻ってきた冷凍機ユニット用の圧縮機の配線も依頼。分電盤ボックスの下へケーブルを出す穴も追加。
KEKから拝借したチラーも到着。これも配線を交換してもらう。(チラー拝借期間はとりあえず6か月。返す際には元の配線を付けて返すこと。)
本日の作業に合わせて、シャッター前を整理。来月はクレーンウェイト検査もあるのでシャッター前を空けました。
当面使わないもの(試作機冷凍機ユニット(現在の改良防振クライオ)のアルミ伝熱バーや、冷凍機ユニットの試験治具(古いバージョン))は宇宙線研1階東実験室へ移動。
榊原くんのダクトシールド試作機を宇宙線研1階東実験室に設置。反射試験予定。