クライオスタット2号機での輻射冷却実験で使うアルミ球吊り下げ用の小さいロングシャックルを買い忘れていたので急遽用意。ロイヤルホームセンターで買いました。ついでに小さいフックのようなものも買ってみました。
宇宙線研地下1階倉庫(電気室)にあった超音波洗浄機は第二総合研究棟101実験室に移動させました。当分ここで使います。買ってきたシャックル等をアセトンで10分ほど洗浄しました。
太陽観測衛星ひのでの望遠鏡組み上げ用大型クリーンルームと、SIS半導体素子製作用のSISクリーンルームを見学しました。
大型クリーンルーム:仕様クラス100000>実際にはクラス100(参考記事:コンタミとの闘い)
SISクリーンルーム:仕様クラス100〜1000
数字だけみるとSISクリーンルームのほうがクリーン度が厳しいように見えますが、粒子コンタミネーションはどちらも〜100、分子コンタミ(有機物、人間の脂、持ち込んだグリースや接着剤)への制限は大型クリーンルームのほうが数桁厳しいということでした。
クリーンルームの壁面にはサンプル採集用のKRS-5のガラス板を設置し、定期的にそのガラス板を分光してパーティクルカウンターでは検出できない長時間にわたって積算する汚染をチェックしているということでした。
大型クリーンルーム。
クレーンにはオリジナルのゴミ落下避けカバーが付いていました。
そのほかクリーンルーム内。
SISクリーンルーム。
服装は髪の毛や服の袖口からのコンタミがでないよう目以外は完全にカバーしていました。目はクリーンルーム用ゴーグルがありました。とりあえず、東芝でのクライオスタット内作業もこのような格好で作業できるように、口と首を覆うタイプの帽子と袖口を覆えるロンググローブ(パウダーフリー)をすぐに買い足しましたので、来週の東芝作業から使えます。