KAGRA側参加者:榊原、東谷
東芝クライオダクトの振動試験(常温)を行いました。
まず常温端でレーザ変位計を設置しようとしましたが、レーザレベルがうまく調節できず。
レーザ変位計は断念し、シールドのふたを取って加速度計を設置して測定しようとしましたが、インジウムシールが固く圧着して簡単に外せず。振動の減る昼休みに入ってしまったため、取り急ぎ、シールド上に加速度計を設置して測定。軸方向のみ。床では3軸分測定。低温端でも同様にシールド上+床上で測定。
午後、シールドのふたを取ってもらってシールドダクト内部に加速時計を3軸分置いて測定。常温端、低温端とも、午後5時の終業後に測定しましたが、工場内ではまだクレーン操作などがされていました。
振動測定時は、ダクトは大気解放されたまま冷凍機を駆動。ついでに、シールド両端を手で触って振動具合を実感。低温側の径が細くなる筒の部分の振動ははっきり感じました。常温端はほとんど振動を感じませんでした。
クライオダクト冷却試験時にヒータが断線した原因を調べたところ、常温側シールドふたの4枚のヒータシートは全て焦げていました。押さえつける圧力が足りなかったと思われます。
冷凍機まわりの写真。冷凍機は3台。2台はエアウォーターのソルベー冷凍機、1台は住重のソルベー冷凍機。クライオダクトに向かって左(常温側)がエアウォーターソルベー1、中央がエアウォーターソルベー2、右(低温側)が住重ソルベー。
コンプレッサ類。
クライオダクト外側の写真。
クライオダクト内側の写真。低温端から見る。ダクトの継ぎ目部はアルミ地が見える。
クライオダクト内部の写真。常温端から見る。
クライオダクトのふた。
Cryoconなど、実験で使った測定機器のほとんどは本日、車に載せて柏に持ち戻り。実験の合間に片付け、積み込み。