先日(2月5日)の分電盤電気工事の配線が間違っていた(30A→チラー、50A→圧縮機、にするところ、入れ替わっていた)ので、本日やりなおしてもらいました。
ついでに、単体のドライポンプの電源ケーブルが配線されていなかったので、100V用に配線を作ってもらいました。助かりました。このドライポンプは1/4クライオスタットの液体窒素配管の排気専用に使う予定。
101実験室の分電盤工事を西山電気に依頼。SRP-082Bを2台動かせるようにするため、圧縮機+チラーの1セットでブレーカー2か所の新規配線。ブレーカーを1個、30A→50Aに交換。東芝から戻ってきた冷凍機ユニット用の圧縮機の配線も依頼。分電盤ボックスの下へケーブルを出す穴も追加。
KEKから拝借したチラーも到着。これも配線を交換してもらう。(チラー拝借期間はとりあえず6か月。返す際には元の配線を付けて返すこと。)
本日の作業に合わせて、シャッター前を整理。来月はクレーンウェイト検査もあるのでシャッター前を空けました。
当面使わないもの(試作機冷凍機ユニット(現在の改良防振クライオ)のアルミ伝熱バーや、冷凍機ユニットの試験治具(古いバージョン))は宇宙線研1階東実験室へ移動。
榊原くんのダクトシールド試作機を宇宙線研1階東実験室に設置。反射試験予定。
シールド蓋のボルトを締めるための試行錯誤の日。
シールド蓋は、自重による熱接触の圧力を期待してオフセットするようになっていることを木村さんから指摘。ボルトを締めるレンチの、外から見える部分とクライオスタット内部の位置関係を把握するため、各所の長さを測定。蓋はオフセット可動範囲ほぼいっぱいの23-25mm程度押し上げられていることがわかった。
ちなみに、アウターシールド筒のネジ穴(ヘリサート)が1個バカになっている。他の穴は素でボルトが入ることを確認。ネジ穴付近はアルミ粉がでている。
本日1回目の蓋締めでは、木村さんの指示に従い、ボルトがネジ穴に入り始めるところでいったん止めて、ボルトの先がネジ溝に入るようにした(=シールド蓋で位置合わせをする)。しかし、アウターフランジの半分(同じ側)のボルトは入らず、インナーシールドは全て締めることができた。このことから、先にボルトを入れた側にフランジ蓋が傾いている可能性もあるので、対角締めしてみてはどうかという意見になった。
2回目の蓋締めでは、対角締めしようとしたが、複数のボルトで手応えなしですぐに諦め。開けてみると、MLIがワッシャの下に入り込んでボルトが斜めになっていたり、破れたMLIがボルトに絡まっている部分を発見。
3回目の蓋締めでは、改めて対角締めしたところ、難なく全てのボルトが締まった。ということで、「対角締め重要」と再確認。この時は真空槽蓋のボルトはほとんど締まったが、入らないものが1〜2か所。位置合わせのためには「真空槽蓋のボルトを先に入れない」ことも大事と認識。
4回目の蓋締めでは、3回目の後やはり破れたMLIが絡まっていた部分をカプトンテープで修繕。本番のつもりでOリングを入れて液体窒素配管にもガスケットを入れたが、今度は真空槽蓋の水平が微妙にでておらず、やや難航。
今日はついでに、懸架物上下駆動装置を動かして、懸架物支持台の様子をチェック。懸架物支持台の先端はネイルヘッド形状のものをひっかける構造になっている。上下駆動装置はウォーム減速機だけなので(メカニカルなロック機構がないので)、重いものを懸架したときに動かないのかどうか依然として不明。
真空槽のガイドピンが曲がっていて、ハンマーで叩いてもまっすぐになる気配がないので、ピンを抜くことにした。そのままではまったく動く気配がないので、フランジをヒートガンで熱しつつ格闘すること約1時間、外せました。そのあと真空槽蓋を真空槽に載せるまではやりましたが、フランジ蓋は締めることができず。ボルト穴の位置が合っていない様子。ガイドピンなしで真空槽蓋を良い精度で位置合わせする方法を模索する必要がありそう。